【転勤族の妻、子どもを保育所に入所させる編】

入園・転園。必要な手続きまとめ。 子育て

小さい子を持って働く母ならだいたい必ず通るのが『保育園入園に向けた活動(保活)』です。最近は結婚しても退職せず、産休・育休を取って復帰する方が多くなっていますが、それでも思うところあって退職し、少し大きくなってから再就職するために保育園に応募する、ということもあると思います。

今回は実体験に基づき、『就活と入園活動を同時進行する』『在職しながら転居、別の保育園に転入する』『在園中に転職する』の3パターンを紹介します。

毎回の確認事項ですが、お住まいの自治体、境遇によって必要な手続きは変わることをご了承ください。

わたしはややイレギュラーな境遇だったのでちょっとした検索ではヒットせず、さまざまな情報をかき集めて、市役所をはじめいろんな方に聞き回って助けてもらいました。この記事を読んでひとりでも多くの方の助けになって恩返しがしたいです◎

この記事では『保育園』『保育所』の表記がありますが、どちらも同じ意味です。

おさらい『保育園とは』『入園の条件』

年齢、入園の枠によって3種類に分かれます

保育所に入園するためには『保育の必要性』を証明する必要があります。仕事だけではなく、出産、介護、保護者が教育機関に通学、災害の被災者など実は色々あります。その場合は保育園に在園できる期間が制限されている場合が多く、無条件、無期限に預けられるわけではないことをお忘れなく!

調べたい方は詳細がわかる内閣府のページを参照してください!

保育所の分類

保育園と言ってもさまざまな種類があり、以下のように分類されています。

認可、認可外に大別され、さらに認可外の中で認証、小規模、企業内、病児保育など細かく枝分かれします。今回紹介するのは認可保育園です。

認可に落ちることを見越して認可外に申し込み、入園する人もいます。認可外と言っても規模は認可に劣らないところや、独自の保育方針を取っている、逆に小規模で家庭的な雰囲気の園などメリットもたくさんあります。

入園の際に設けられている『優先順位』

勤務の時間や置かれている境遇(シングル世帯など)によってここで点数をつけられ、優先順位が生まれます。

後述しますが、この点数に振り回されたのがこのわたしです。待機児童問題は完全には解決していない、現在進行形の全国的な課題なんですね、、、。逆に、この問題が解決されれば少子化は改善する?!と感じるほどです。全国の働く母よ、めげずに自分の目指す道を歩みましょうね〜〜!!

パターン1『新規で仕事に就くために入園活動をする』

前置きがかなり長くなりましたが、入園に向けた活動について熟知している方は多くないはずです。自身が子ども、学生の時に、自身の子どもの保育園・幼稚園の入園のやり方なんて教わってないですもんね、、、。もちろんわたしもそのひとりでした。

勤務先が決まっている保護者なら問題なく必要書類を用意できるはずですので、落ち着いて準備してくださいね!

とにかく忙しい

このパターンでは各地を足で回る必要がある、時に綱渡り状態になるハラハラドキドキパターンです。

落ち着いて、ひとつずつ段階を踏んでいきましょう!

4月入園のために必要な書類は10月ごろに配布が始まります。市役所、子育て支援施設など公共の場に置かれているのを取りに行くのが確実ですが、多くの自治体でHPでの閲覧ができるようになっています。プリントできる環境が整えば必要な書類だけ印刷することも可能です。

入園希望は3〜5箇所記入できるようになっています。通える範囲で記入すれば良いのですが、同点数で照らし合わせた結果第一希望が通らなかった、なんてことはザラなので保険をかけておくのは大切かと思われます。複数記入することと、認可外の施設も調べて、どちらも実際に見学して自身のお子さんに合っているかどうかは必ず確かめるようにしてくださいね!

入園に必要不可欠な『在職証明書』をゲットしよう!

必要書類の中でも、どの自治体でおおむね共通しているのがこの『在職証明書』です。先述の通り、保育園に入園するためには『保育の必要性』を証明する必要があるからです。記入項目も基本的には自治体共通なので、記入に迷ったら検索すれば大丈夫です。

同時に就活

子どもの居場所決めと同時に自身の居場所探しも必要です。新卒以来のおひさしぶりな就活生もいるかもしれませんね。わたしが就職活動の面接で聞かれたのは『子どもの保育園決まってるの?』です。預け先が決まっていないというのは、『内定を出しても実際に仕事できるのか』『直前に断られたら採用が振り出しに戻る』採用側が不安に感じる要因ですもんね、、、。

そう聞くと当然のように感じますが、子どもが生まれてから初めての就活だったのでまさかそんなことを言われるとは、と驚きました。やり取りの詳細は忘れてしましましたが、内定が欲しいあまり『預け先あります!大丈夫です!』的なことを言った覚えがあります。嘘はよくないですがこちらも必死でした。

何この矛盾

入園に必要な『在職証明書』を記入してもらうためには内定がないといけなくて、内定をもらうためには入園決定の見通しがないといけなくて、、、。あれ、矛盾してない?

結果として、『入園できなかったらしばらくみてくれ』と実母に願い倒して了承してもらい、内定をもらって3月の最終週(ギリギリ!!)に入園も決まりました。

パターン2『在職しながら転居、別の保育園に転入する』

ご縁あって結婚し、都内で転居することになりました。とてもいい保育園だったし、親の都合で転園させるのは、、、と惜しい気持ちもありましたが、お互いに経験値を上げるんだ!と言い聞かせて実行しました。転居に伴い転園するパターンは少なからずあると思います。子どもの居場所がなくなってしまうことのないように、下調べは入念に行いました。

転園に必要な手続きとは?

住所が重要です。基本的に認可は『所在の自治体の住人が利用する』ことを想定しているので、他の自治体から通園するとなると補助金(保育料は自治体が各園に補助金を出すことで保護者の負担金が軽減されるシステムです)の出所が変わってしまう、面倒なことになるわけです。

そのため、転出先の住所が決まっているならその住所を、決まっていないなら『入園までにその自治体に転入します』という誓約書を記入する必要がありました。

わたしは転出と同時に結婚して引っ越し先の保育所に入園の申し込みをする、という手法でこの綱渡りを成功させました。

『空き状況を調べる』べし!

転園を考えたら実行する前に絶対しなければならないのが『空き状況を調べる』です。

通っている保育所に退園届を提出してしまうと元には戻れません。空いた穴には直ちに待機児童が入園するからです。

さて、夫婦協力して送迎できる範囲で、空きがある園は1園しかありませんでした。というか、1園でもあってことが奇跡、と言っても過言ではないくらいこの自治体は激戦区でした。(のちに調べたら都内で空きがある地域は軒並み駅から離れているなどアクセス面がやや不便なところでした。)希望の園には電話で連絡し、仕事を調節してもらって見学の予約を入れました。

、、、が。なんということでしょう。当時仕事も家庭も多忙で激動だった、とは言い訳にしかなりませんが、予約のことはすっかり忘れ、すっぽかしてしまいました!!!社会人として恥ずかしい限りです。もちろん翌日に謝罪をし、先方が神対応でお許しいただきましたが、皆さんはお気をつけて、、、

話を戻すと、当時の点数(夫婦ともにフルタイム正社員)なら満点なので、同時にシングル世帯などが申込していない限り入園できる見通しが立ちました。

迷ったら市役所に相談しよう!

保護者になると、自己判断だけでは迷ってしまう場面があるかと思います。わたしはかつて相談が大の苦手でした。『わからないなんて知られたら恥ずかしい』という無駄すぎるプライドがあったのですが、人生経験を積み、『迷ったらすぐ相談』という柔軟な対応ができるようになりました。忙しい主婦の皆さん、時間はお金で買えないことをよくご存知のはず!『聞くは一瞬の恥、聞かぬは一生の恥』ですね。

だからと言って窓口に行く時間は当然ないので選ぶ手段はもちろん『電話』です。これなら即時欲しい回答がもらえて、待ち時間は電話が繋がるまでの数秒で済みます。

市役所の方はわたしが出会った限り、対応が丁寧で知識は豊富です。某公共機関の電話で驚くほど雑な対応を受けましたが、日を改めると丁寧な方が電話に出てくれたので、これは運ですね。かけ直すのもありかと思いました!

パターン3『在園中に転職する』

これもありがちなパターンかと思います。長ければ0歳から5歳児まで預ける保育園、その中で転職することもあるかもしれません。でも、深く考えずに行動すると困ってしまうかも、、、。重要なのはやっぱり『事前準備』でした!

転職しようと決めたらすること

『こんな仕事辞めてやる!』ではなく、円満に勤務先を退職することに決めました。退職日の半年ほど前に決意し、次の勤務先を決めると同時に必ず確認しなければいけないのが『在園の条件』です。

入園のしおりや自治体のHPには在園の条件が明記されています。子どもが通う園では『申し込み時の点数から変化する場合は退園となる』と書いてありました、、、!!!

気づいてよかった。

勤務時間を短くする前提で就活(リサーチ程度)を始めていたから、これに気づかなかったら、と思うと恐ろしいです。

そしてこの条件は自分にも当てはまるのか電話で市役所に確認したところ、例外なく当てはまり、さらに『もし指数が変化するなら変化前と同じ指数に戻すようにお願い』をして、『お願いに応じてくれないなら退園となる』という恐ろしい追加条件も教えてもらいました。都内の激戦区の皆さん、どうかご注意ください!!!

ちなみに、指数を変えたい(勤務時間を短くしたい)場合は『一度退園し、再度申し込み』すれば良いとのことでした。この場合、待機児童がいればそちらが優先されてしまう(待機列の最後尾に並び直すイメージ)ので要注意です。これを実践しようかと思いましたが、転勤族の一員となった今、企業に雇用されるのは企業側にも迷惑がかかるかも、と気を改めました。

もし実行するなら年度の始めより、競争相手の少ない年度途中(5月以降の入園)がおすすめです。それまでは『求職活動』の枠に変更(現況変更届に記入することで退園することなく変更できます。ただし2ヶ月という期限付き)できますので併せて検討してみてくださいね〜!

まとめ

家族が増えると身軽にあれこれ変えられなくなってしまうのが悩みどころ。仕事にやりがいを感じている現代の女性も、これがネックで子どもを作る決心がつかない、あるいは子どもを持つ選択をしないのかな?と感じました。

さて今回の事例で大事なことをおさらいすると、
◎事前準備が超重要
◎迷ったらすぐに『電話で相談・確認』
◎子どもの居場所づくりに最善を尽くしてあげよう

究極、配偶者の理解が得られれば必ずしも保育園に入れる必要はないかもしれませんが、働くことで得られる自己肯定感や収入、集団保育を通して子どもの世界観を広げてあげる手伝いなど、通園する価値はそれなりにあります。家計が許す範囲で無理せず、大切な子どもを育ててあげましょうね◎

次回は『子育て編』

ほぼ自身の子どもの忘備録となりますが、今年5歳になる子どもがどんな生活をして、何に興味を持っているのかご紹介します!

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