誰にでも起こりうる【流産】の話

あかちゃん日記のイメージ 妊娠

今回は自身が経験した【初期流産(自然排出)】について、時系列に並べてみました~!
流産て、実は身近なできごとなんです。読者の方に経験がなくても、もしかしたら今後渦中の方に出会うかも知れません。そんなときに、知識として知っているか否かで受け止め方も変わってくるはず、、、。
気楽に読んでくださいね。
※妊娠関連で悩んでいる方は、迷わず医療機関を受診しましょうね!!

妊娠が発覚してウキウキで受診。しかし、、、

「(子宮の中に)塊はあるんだけど、いびつなんだよなぁ~」
妊娠検査薬で陽性が出て、意気揚々と産婦人科にやってきたわたし(当時29歳)。
足をガバーっと開く検査台に乗って子宮を超音波の器具でぐりぐりされること体感3分。長いな~丁寧に診てくれてるのかな、と思っていた矢先にこの言葉がおじいちゃん先生の口から放たれました。

予想外すぎて思わず、

「え?赤ちゃんは???」

と脳内で疑問符が大量発生。

そして頭が真っ白になりました。
第一子を授かった時は最初の受診で元気な心拍が確認でき、即日「母子手帳もらってきてね~」と言われたので、今回も受診の翌日に母子手帳を交付してもらう気マンマンだったからです。

この日は最終月経から計算して妊娠6週相当でした。
検査後、経過観察のため再診を受けることになりましたが、おじいちゃん先生の話を聞きながらショックでもう泣きそうでした。
「ここから育つ可能性はないかも知れない。それでも妊娠していることに変わりはないので無理はしないように。」という言葉を聞いて、「これでもわたしは妊婦なんだ」と自覚したことをうっすら覚えています。
待合室では一刻も早く帰りたくてソワソワ、会計では次の予約を取りながら涙をこらえるのに精一杯で、クリニックを出た瞬間に緊張の糸が切れて涙がボロボロこぼれてきました。

幸い、夜だったしマスクしていたので道行く人には泣いてることばれてなかった、、、かな?
でも家まで我慢できずに帰路で夫にかけた電話で感情があふれて号泣し、通りすがりのおじさんに「ガンバレガンバレ!!」と励ましてもらいました(笑)

初診から自然排出まで

さんざん悲しんだことで落ち着き、経過を記録することにしました。

初診から1~5日目

薄い出血があり(生理のはじまり、または終わりかけの極少量くらい)、おりものシートを使用して、汚れたら取り替えました。痛みや貧血などはなし。

6日目 ついに、、、

妊娠7週0日相当。
朝6時、生理2~3日目のような鮮やかな出血あり。
13時、外出。ここまで2回ナプキン取り替え。痛み等なし。
15時ごろ、子どものお迎えのため保育園へ。
17時、早めの夕食。このあたりで出血量が増え、ナプキンとタンポンを併用。(ここでタンポンを使用するのはどうなの?という方、悪しからず、、、)
18時過ぎ、子宮が生理痛のように痛み出す。怖くなって床に横になり、布団で体を温める。
19時前、痛みが治まらないので#7119へ電話。繋がらない。夫が帰宅。一緒に受け入れ病院を探すことに。(子どもは心配しつつも落ちついて家にいてくれました。お利口~!!)
やっと#7119が繋がるも、紹介してもらった病院がことごとく受け入れ不可。
そうこうしている内に痛みが引いてきて、、、。このまま自宅で様子を見てみることに。
19時過ぎ、トイレでタンポンを抜いてみると、ゼリー状のまるっこいなにかが、、、。

その後シャワーして就寝しました。

排出された何かについて、初診の際におじいちゃん先生から何も聞かされていなかった(まさかこの短期間で出ると思われなかったのかな?)ので、処理の方法がわからず、
トイレットペーパーで包む→ビニールに入れる→かわいい紙に包む→可燃ゴミの袋に入れる
という手順でお別れしました。
最近になってネットで調べたら、流産の可能性がある妊婦には、その後想定される事態が説明されて、排出物はジップロックに入れて持参するのが主流なようです。(かかりつけに要確認!!!

今回の流産で誤算だったのは、クリニックの休診日に様子が急変したのと、#7119で紹介された病院が受け入れ不可だったことです、、、。正直初診の際から発育しないだろうと諦めてしまったので(そんなこといって、排出されたら喪失感すごかったけど)、なにがなんでも受診を!!とはならなかったのも事実です。

翌朝、胎盤の役割をしていたもの?赤黒いプルプルの塊が出ました。痛みはなく、出血は生理3~4日目相当の量。
この日クリニックを受診しようとしましたが予約が取れず、その翌日に予約が取れました。

再診

問診で「痛みがきて、あれこれ出ちゃいました」と伝えると、先生の後ろに立っていた助手さん(看護師かな)が同情するようにため息をついていました。産婦人科て、多くの妊婦がやってくるだろうけど、わたしみたいに残念な結果になったり、予想外の妊娠で中絶の紹介状書いてもらう人もいるんだろうな~。生死と、閉経と、更年期と?人生のいろんな節目を目撃してきた先生なんだろうなぁ~としみじみ考えつつ、検査室で超音波検査を受けました。

子宮の中にあった黒い影はなくなっていたものの、尿検査で妊娠の陽性反応があるので、引き続き無理しないように、とのことでした。

この翌週も再診でしたが、尿検査で妊娠の陽性反応あり。だけど今後は受診はせず、様子をみることになりました。出血はこの時点でかなり減っていて、その後1週間で完全になくなりました。

流産のパターン

自然排出がされなければ、おおむね2週間を目安に排出の処置を医療機関で行う流れになります。
わたしは痛みも出血も生理痛レベルでしたが、個人差が大きく、下着からあふれるほど出血する人、陣痛レベルで痛みが来る人、さまざまなようです。

その1ヶ月半後、、、!!!

なんと、妊娠しました。
また流れちゃったらどうしよう、と不安でしたが、現在妊娠6ヶ月。順調に育っています。

ここで違和感を感じる方もいるのでは?
そうです、あのおじいちゃん先生が「出血が収まったら日常生活に戻っていい」と教えてくれたのでフツーに妊活を再開したのですが、最近流産の情報を調べていたら、「1~3回生理を見送ったら(回数は医師によって判断分かれるみたい)、妊活を再開してよい」という説が一般的なようでした、、、。

迷ったら医療機関に必ず相談してくださいね!!!

悩める人に伝えたいこと

・年齢に関係なく流産は起こります

・焦ったり落ち込んだり、気持ちの上下は当然のこと

・マイナスな気持ちは正直に吐露して

・流産の原因は受精卵のバグなので、母体を責めないで

わたしは幸いにも全ての気持ちを受け入れてくれる夫と子どもがいて、ずっと側にいてくれました。でも日によって前向きになれたり、またマイナスな気持ちがぶり返したりと、1ヶ月ほどは不安定でした。
非常に悲しい経験でしたが、不妊治療に取り組む人の苦難を少し垣間見れた気がして、結果として自分には必要なものだったと受け止めています。
※結果として子どもを授かれたから、良く受け止められたのかも知れません。

この記事を読んだから気が楽になるとは限りませんが、少しでも紛れてくれれば幸いです。

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